初 診 平成16年8月 患者60歳 女性 主婦
主 訴 頑固な不眠
病 歴 3年前に夫が難病にかかり看護に専念していたが亡くなった。そのうえ娘が通り魔にあい頭部を強打され、それが原因で脳腫瘍になった。それらの色々な心労が重なり本症を発病したものと思う。
訴 え 頑固な不眠で薬の力を借りて眠るが、朝起きられないし、不快感が強い。頭がいつもボーとして考える力が無い。焦燥感・不安感が強くイライラしている。人に会いたくないし何もやる気が起きない。そこで精神科の医療を1年以上受けるも一向に好転せず。遂にろれつが回らなくなり手足が思うように動かなくなり、歯も磨けないし、歩行もロボットのような動きになってきた。それを医師に訴えると「薬に副作用があるのは当たり前だ」と言いそれでもさらに「薬を飲み続けなさい」と言う。そこでわらをもつかむ気持ちで来院した。薬の副作用があまりにも強いので中止して頂いた。その次の日から手足が少しずつ動き易くなった。
治 療 鍼治療はまず消化伝導の官の生理機能を改善し、脾・肝・腎・三臓の働きを増強し営血を増やすように治療したところ三ヶ月で全治し、今はボランティア活動に精を出すまでに回復した。

初 診 平成17年4月 患者30歳 男性 サラリーマン
主 訴 落ち込みが強く無気力
病 歴 2年前より職場の人間関係のもつれにより発病した。それ以来仕事を休んでいる。メンタルクリニックの医療を受けるも一向に好転せず、早く職場に復帰したいと思うがただ焦るだけで職場に向かう事が出来ない。
症 状 早朝覚醒、熟睡感が無い、朝起きられない、頭がボーッとして無気力、焦燥感不安感が有り、怒りっぽい。
治 療 鍼治療を毎日継続した結果夜も眠れるようになり、食欲が増し、倦怠感が薄らぎ、何か力が出てきたと言う。会話に明るさと笑いが出てきた。この調子で順調に回復すれば来月あたりから職場に復帰できそうだ。それに妻子を養っていく責任感と気力が出てきたという。現在治療継続中。

初 診 平成16年1月  患者14歳 女性 中学生
主 訴 思考力散漫
病 歴 中学2年の2学期から登校拒否となる。集中力が無く、3分と机に向っていられない。本を読んでも頭に入らない。夜は熟睡できず眠りが浅く、夢をよく見る。朝起きると倦怠感が強く不愉快だ。食欲不振、便秘または下痢。メンタルクリニックで治療を受けるも一向に良くなってこないばかりか段々悪化してきた。益々体調不良でこのままではこの子がダメになるのではないかと両親が心配になり来院した。
治 療 特に頚と肩の凝りが頑固で、これは顎関節症ではないかと歯科医に診療をお願いし協同で治療を進める事にした。(この顎関節症を治せる歯科医が少ない。)顎関節が頚椎の歪みを起こし頑固な頚肩の凝りの原因となる。さらに精神症状との因果関係が有る。3ヶ月で症状も軽減し学校にも徐々に通学できるようになった。1年後には待望の高校合格も果たした。この頃には机に3時間以上も向っていられるほどに根気と体力が回復してきた。本人は勿論両親も大変喜んでいる。

初 診 平成16年11月 患者32歳 女性 主婦
主 訴 耳の閉塞感
病 歴 数日前に風邪を引き悪寒・発熱・耳の閉塞感・耳鳴・難聴等が現れ、耳鼻科で診療し、突発性難聴と診断され服薬するが余り変化がないので来院した。
検 査 Oリングテスト 右耳(-5)胸腺、脾臓、ニュウビソウ、副腎、肝臓等マイナス反応
診 断 風邪が原因のウイルス性内耳前庭神経炎
治 療 鍼治療は、全身の気を調整する本治法を中心に行い、兎に角免疫力を高める事に主力を置いた。その結果1週間ほどで閉塞感、耳鳴、難聴等の症状が消失した。この患者さんは発病後間もなく来院した為、治療効果が上がったものと思われる。しかし、発病後何ヶ月も経過していれば治り難い。

初 診 平成16年11月 患者60歳 女性 会社員
主 訴 全身が痒く、赤い発疹有り
病 歴 10年以上も前から蕁麻疹を発症し医療を受けるも一進一退で治らない。
訴 え 勤めているので体力をつける為、高蛋白、高カロリーの食事を毎日続けていたが蕁麻疹は更に悪化し、非常に頑固な便秘、倦怠感、疲労感が強く薬を飲むと眠くなる。
治 療 食生活を改善し蕁麻疹の原因となっている、肉・卵・牛乳等を止め穀類、野菜、海草、豆腐等の植物性食品に変えた。それに頑固な宿便を出す事に主力を置き朝食抜きの半日断食、週一回ソフト断食を併用し鍼治療をした。一週間ほどで蕁麻疹が軽減し、それから一ヶ月程度で消失し大変喜ばれている。

初 診 平成16年8月 患者65歳 男性 会社役員
主 訴 左顔面神経麻痺
病 歴 今から30年前中耳炎の手術後顔面神経麻痺と耳聾になった。その当時の最先端の医療であったと言う。しかし最先端であっても障害が出れば手術が成功したとは云えない。
訴 え 左顔面が萎縮し、瞼の開閉が出来ず、口から水が漏れる。最近は年のせいか疲れ易く根気がない。ただ食欲、便通、睡眠は良い。
治 療 鍼治療を毎日続け、2ヶ月経過したあたりから顔の筋肉が動き出した。発病後30年も経過しているので回復は困難であろうと思ったが、鍼治療の威力は素晴らしい。最近では体調はすこぶる快調で階段を一気に駆け上がれるようにまでになり体力に自信がついたと喜んでいる。

初 診 平成12年11月 患者37歳 女性 主婦
主 訴 不安神経症、吸気性呼吸困難
訴 え 右気道狭く吸気が苦しい。不安感が強く、落ち着いて寝ることができない。不眠、イライラ、焦燥感がある。診断した内科医より「これは気持ちの問題だから、精神科や診療内科などで薬をもらって飲まないように」というアドバイスを受け、鍼による治療を行った。
治 療 肺虚証として太淵、太白に補法を行い、標治法は陽関に置鍼し、治療後ただちに呼吸が楽になった。このような治療数回で完治した。

初 診 平成18年5月 患者80才 女性 無職
主 訴 不眠、食欲不振、倦怠感
病 歴 毎日悲しくてめそめそ泣いている状態がつづいた。
訴 え 食欲がなく、不安を感じ、動悸、冷や汗、めまい等の症状があった。
治 療 毎年病院へ入退院を繰り返していたが、鍼による治療を10日ほど続けて行ったところ、あまり泣くこともなくなり、食欲も徐々に回復、元気を取り戻した。